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A.689のパラグラフ5.20.3で、左右舷に傾斜させる方向は、ヨーイング(上から見た時の左右回転)のみで良く、ローリング方向は要求していない。
通常は、風洞内のターンテーブルを回転させて行う。最初に右舷、その後左舷に回転させる。
しかし、ターンテーブルがない場合は、適当なロープ類で固定し、同じ運動をさせるのも可である。
英国では、50人用未満のいかだは、風洞で行うが、それ以上のいかだは、軍の施設により、ファン・ジェットエンジンを用いて風を発生させる方法で行う。この場合、ターンテーブルがないので、個々の角度にいかだを固定して試験を行っている。
また、カナダでは、ターンテーブルを積んだ大型トラックを時速72マイル(時速115.9km)で直線道路を走行させる方法で試験を行っているようである。この方法は、英国では、道路混雑のため実施できないとのことであった。

 

表1自己復正型救命いかだの性能要件

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